Japanese
English
臨床研究
腹壁瘢痕ヘルニアの臨床病態像と治療法について
The clinico-pathological features of the incisional hernia and its treatment
金光 泰石
1
,
山本 貞博
1
,
小池 明彦
1
,
成瀬 隆吉
1
,
加藤 健一
1
,
小島 卓
1
,
鈴村 和義
1
,
松本 幸三
1
,
三枝 純一
1
Taiseki KANEMITSU
1
1愛知医科大学第1外科
pp.1833-1839
発行日 1987年11月20日
Published Date 1987/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209867
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はじめに
腹壁瘢痕ヘルニアは従来本邦では稀とされてきたが,最近本邦における著しい欧米化生活を始め,肥満傾向や高齢者に対する手術の増加により,その発生頻度が増加し,また治療に難渋する巨大瘢痕ヘルニアに遭遇する機会も多くなつてきた.
本症に対する治療法は発生頻度の高い欧米において種種の根治術1-3)が考案されてきたが,その発生要因4)やヘルニア門の多彩性から,すべてを満足し得る画一的な手術術式はなく,その適切な治療法をめぐり種々の議論が展開されている.
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