Japanese
English
特集 胆石症—最近の話題
合併症としての胆石症—その成因と治療上の問題点
Gallstone formation as a complication of other disease or surgery
谷村 弘
1
,
青木 洋三
1
,
植阪 和修
1
Hiroshi TANIMURA
1
,
Yozo AOKI
1
,
Kazunobu UESA
1
1和歌山県立医科大学消化器外科
pp.1777-1784
発行日 1987年11月20日
Published Date 1987/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209858
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胆石のなかにはある種の疾患,病態を基盤として二次的に形成されるものがある,例えば遺伝性球状赤血球症(先天性溶血性貧血),胃切除後,肝硬変,心弁置換術後,小腸・大腸疾患術後に発生する.これらの胆石は無症状のことが多く,その保有率はもつと高いものと思われる.発生機序としては赤血球の破壊によるhyperbilirubinemia,胆嚢の機能障害,とりわけ収縮不全,あるいは胆汁酸の吸収不全によるものなどさまざまであるが,それぞれの病態をよく理解した上で,follow upの際に必ず胆道にも注意を向けることを忘れてはならない.
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