Japanese
English
臨床報告
成人の仙骨前悪性奇形腫の1例
A case of presacral teratoma with adenocarcinoma in the adult
名越 淳介
1
,
竹内 尚
1
,
田中 規文
1
,
吉川 宣輝
1
,
倉田 明彦
2
,
河原 勉
2
Junsuke NAGOSHI
1
1国立大阪病院外科
2国立大阪病院病理
pp.1711-1714
発行日 1987年10月20日
Published Date 1987/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209849
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はじめに
尾仙部奇形腫のうち仙骨後方に発生するものは出生直後に発見されることが多く,成人例の多くは仙骨前方に発生した成熟型奇形腫といわれている,このうち悪性化の症例は極めて稀である.今回われわれは,尾骨部腫瘤を主訴として来院した32歳の女性で,仙骨前奇形腫または皮様嚢腫との術前診断のもとに手術し,病理組織学的に腺癌を伴う悪性奇形腫であつた症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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