Japanese
English
外科医の工夫
超音波ガイドによる安全で確実な内頸静脈穿刺法
Ultrasonically guided puncture of the internal jugular vein; A safe and certain technique of central vein catheterization
西 律
1
,
岡島 邦雄
1
,
安田 正幸
1
,
北村 彰英
1
,
浜口 伊久夫
1
,
奥田 準二
1
,
計田 一法
2
Takashi NISHI
1
1大阪医科大学一般・消化器外科
2高知医科大学第1外科
pp.1295-1298
発行日 1987年7月20日
Published Date 1987/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209785
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はじめに
外科領域においては中心静脈へのカテーテル挿入は必須の手技であり,そのルートとしては鎖骨下静脈が最も多用されている1).教室では鎖骨下静脈穿刺時の気胸発生の苦い経験より,1983年から合併症のより少ない内頸静脈穿刺法を第一選択として以来,重篤な合併症の発生もなくほぼ満足すべき結果を得てきた.しかし,本法においても総頸動脈を誤つて穿刺する場合や穿刺困難例,カテーテル挿入不能例に遭遇することがある.すでに山方ら2)はこれらの点を考慮して,より安全で確実な穿刺手技を目指して超音波実時間ガイドによる内頸静脈穿刺を試みた結果,きわめて満足すべき成績を得たと報告している.著者らも同様のリニア電子スキャンを用いた超音波ガイド下内頸静脈穿刺法を施行し,本法が容易に行える安全かつ確実な手技であることを確認したので報告する.
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