投稿論文 原著
小児の超音波ガイド下内頸静脈穿刺におけるT型プローブの使用経験
篠崎 友哉
1
,
川名 信
,
五十嵐 あゆ子
,
井口 まり
1宮城県立こども病院 麻酔科
キーワード:
血腫
,
静脈穿刺
,
インターベンショナル超音波診断
,
ランダム化比較試験
,
超音波プローブ
,
内頸静脈
Keyword:
Ultrasonography, Interventional
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Hematoma
,
Phlebotomy
pp.356-362
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020217549
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T型プローブ(本多電子、豊橋市)は、穿刺対象の短軸像と長軸像を同時に描出することができる。今回、T型プローブを用いた小児の超音波ガイド下内頸静脈穿刺の初回穿刺成功率と穿刺方法を、従来のリニアプローブによる短軸交差法と比較した。T型プローブのサイズは相対的に大きいが、初回穿刺成功率はリニアプローブと同じであった(62.5% vs 75.0%、各プローブ8名)。ただし、T型プローブでは、リニアプローブよりも穿刺角度が皮膚に対して浅く(22.7° vs 35.7°)、皮膚穿刺から血管刺入までの穿刺距離は長くなるため(20.1mm vs 13.4mm)、短い穿刺針では穿刺角度に注意しなければならない。
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