目でみる当直医必須テクニック・3
気胸を起こさない中心静脈路確保法―内頸静脈穿刺
安田 和弘
1,2
1(財)救急振興財団救急救命東京研修所
2巣鴨病院
pp.1080-1083
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902030
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■緊急で中心静脈路を確保する際には,右内頸静脈か左右どちらかの鎖骨下静脈を穿刺することが多い.
■鎖骨下静脈穿刺は気胸を起こす危険性が高いので,その後全身麻酔をかける危険性が高いときには避けたほうがよい.
■内頸静脈穿刺は総頸動脈の拍動を目安として穿刺するので,心肺停止時には鎖骨下静脈穿刺を選択することが多い.
■左内頸静脈穿刺は胸管損傷のおそれがあり避けるべきである.
■中心静脈路確保のテクニックとしては,まず右内頸静脈穿刺,次いで右鎖骨下静脈穿刺をマスターするのがよい.
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