Japanese
English
特集 早期胆嚢癌―最新の画像診断と治療
早期胆嚢癌の治療成績
Surgical Treatment for Early Gallbladder Cancer
内村 正幸
1
,
脇 慎治
1
,
木田 栄郎
1
,
神田 和弘
1
,
西脇 由朗
1
,
池松 禎人
1
,
田中 保寿
1
,
山之内 孝彰
1
Masayuki UCHIMURA
1
,
Shinji WAKI
1
,
Hideo KIDA
1
,
Kazuhiro KANDA
1
,
Yoshihiro NISHIWAKI
1
,
Yoshito IKEMATSU
1
,
Yasutoshi TANAKA
1
,
Takaaki YAMANOUCHI
1
1県西部浜松医療センター外科
1Department of Surgery, Hamamatsu Medical Center Hospital
キーワード:
早期胆嚢癌
,
深達度
,
膵胆管合流異常
,
外科的治療
Keyword:
早期胆嚢癌
,
深達度
,
膵胆管合流異常
,
外科的治療
pp.71-74
発行日 2000年1月15日
Published Date 2000/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900138
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自験胆嚢癌154例のうち早期胆嚢癌(m,mp癌)34例の肉眼的特徴と外科的治療の問題点について検討した.深達度別に,その手術成績をKaplan-Meier法により他病死例を含めた生存曲線で表示すると,5年生存率はm癌95%,mp癌84%となり,10年生存率でも79.7%と良好である.さらに深達度別に周辺組織癌浸潤を検索すると,深達度が進むにつれ,ly,v,pn,陽性例が増加し,深達度mpになるとly陽性例を認めた.一方,腹腔鏡下胆嚢摘出後,胆嚢癌と判明した症例ではtrocar刺入部腹壁再発やリンパ節転移発生率が高くなる.早期癌といえども基本的には開腹して確実なリンパ節郭清と胆嚢全層切除が必要となる.
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