カラーグラフ 胆道疾患の外科病理・13
浸潤型胆嚢癌に類似する胆嚢炎
武藤 良弘
1
,
山田 護
1
,
川崎 康彦
1
,
篠崎 卓雄
1琉球大学医学部第1外科
pp.1241-1243
発行日 1986年8月20日
Published Date 1986/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209502
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はじめに
胆石は胆嚢に種々の障害を加え,その結果,様々な病的形態へと胆嚢を変容させる.なかでも,胆石嵌頓による急性閉塞性胆嚢炎が鎮静し,3カ月〜6カ月経過した胆嚢炎は臨床的にも病理学的にも浸潤型胆嚢癌と誤診しやすい.これらの胆嚢炎は亜急性,亜慢性胆嚢炎と称することができる病変を呈する疾患といえる.
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