Japanese
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特集 外科医の触診
腟内診のポイントとコツ
The delicate point and knack of vaginal internal examination
滝沢 憲
1
Ken TAKIZAWA
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.1091-1096
発行日 1987年6月20日
Published Date 1987/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209750
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腟内診は唐突にできるものではない.患者の話を十分に聞き,腟内診の必要性について医師・患者双方が認識し,腟内診によつて何を診断しようとするか明確な目的意識を持つことが極めて重要である.これにより患者の協力を得て,診察し易い体位(砕石位)をとり,外陰部,下腹部の視・触診,腟鏡診を経て腟内診を行いうる.腟内診の前に要すれば妊娠反応で妊娠しているか否か調べ,また,白血球数や腹膜刺激症状から急性感染症の有無を調べ,さらに直腸診でダグラス窩の異常の有無を検討しておくことは有意義である.超音波電子スキャンで骨盤内腫瘍の存在,臓器別,良悪性診断は腟内診と同等以上に可能なので,腟内診を無理強いしない.
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