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特集 外科医の触診
四肢触診のポイントとコツ
To master skillful palpation of the extremity
多田 祐輔
1
Yusuke TADA
1
1東京大学医学部第2外科
pp.1083-1089
発行日 1987年6月20日
Published Date 1987/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209749
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四肢の機能は運動器官としてのそれであつて,四肢固有の疾患は整形外科的疾患が主となる.しかしながら,四肢の皮膚,皮下組織,筋などの異常は,神経疾患,代謝疾患,膠原病など全身疾患の表現である場合も少なくなく,全体的に皮膚,皮下組織,筋肉の異常を触診によつて把握することは重要である.また四肢は各種の循環器系の異常を脈拍の異常として触知し得る重要な部分でもある.本項においては,四肢の全体的な異常の把握としての触診,各部位における脈拍の触診のコツ,浮腫の触診,静脈瘤の病態の把握としての触診について述べるとともに,一般外科外来で多くみられる腫瘤の触診上の考え方,方法について述べた.
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