Japanese
English
特集 消化管のEmergency—穿孔・破裂
外傷性消化管破裂
Traumatic rupture of the digestive tract
北野 光秀
1
,
山本 修三
1
,
茂木 正寿
1
,
吉井 宏
1
,
内田 智夫
1
,
大友 康裕
1
,
宮加谷 靖介
1
,
早川 邦弘
1
,
須藤 政彦
1
Mitsuhide KITANO
1
1済生会神奈川県病院外科
pp.299-305
発行日 1987年3月20日
Published Date 1987/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209644
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外傷性胃破裂では胃後壁の損傷および合併する膵損傷の有無を検索する.十二指腸後腹膜破裂の診断でガストログラフィンによる十二指腸造影は有用で,術式としては,縫合すると狭窄をきたすような症例には空腸漿膜パッチ法,組織挫滅の強いfull sto-mach症例や膵損傷を合併する症例には空置的胃切除術を施行する.意識障害のある時の消化管破裂の診断は注意を要する.大腸破裂の術式は一次的修復を含め,症例に応じた手技を選択すべきであり,膵損傷を合併する時は修復部が膵液の影響を受けないような工夫が必要である.
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