Japanese
English
特集 消化管のEmergency—穿孔・破裂
消化管穿孔の対策—食道のInstrumental perforation
Instrumental perforation of the esophagus
小野澤 君夫
1
,
鍋谷 欣市
1
Kimio ONOZAWA
1
,
Kin-ichi NABEYA
1
1杏林大学医学部第2外科
pp.309-312
発行日 1987年3月20日
Published Date 1987/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209645
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食道のInstrumental perforationの発生部位は,頸部と胸部下部に多い.頸部皮下気腫・縦隔気腫・水気胸から,食道周囲炎・縦隔洞炎・膿胸へと進展する.
診断には,臨床症状に加えて,頸部・胸部・腹部の単純X線撮影が重要である.皮下気腫・縦隔気腫・縦隔陰影拡大・腹腔内遊離ガスなどの所見がみられる.
禁食・中心静脈栄養・抗生物質投与などの保存的治療に加え,頸部からの縦隔ドレナージ・胸腔ドレナージ・穿孔部縫合などの手術的治療を早期に行うのがよい.
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