Japanese
English
綜説
動静脈瘻について
Arteriovenous Fistula: report of 6 cases and comment
大村 豊
1
,
伊藤 富三
1
Yutaka OMURA
1
,
Tomizo ITO
1
1名古屋大学医学部第一外科教室
1Ist Department of Surgery, Nagoya University School of Medicine
pp.33-39
発行日 1960年1月20日
Published Date 1960/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202528
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1.まえがき
動静脈瘻は戦傷により発生することが多く古くから多くの研究が報告されて居る.本疾患について最初に記載したのはWilliam Hanter(1757)であつて,その後Callander(1920)1)による447例の検討,Hollman(1923,1924)2)3)4)5),Reid(1925,1932)6)7)8)9)等による実験的研究,また最近ではShumacker(1949)10),Thompson(1951)11),木本(昭28)12),Foley(1956)13),Schenk(1957)14).その他多くの報告がある.そして,その病態生理に関しては,かなり詳細に研究されているが,その治療については,殊に先天性動静脈瘻の場合,まだ多くの問題が残されている.
最近われわれも本症の6例を経験したのでここに報告する.
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