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特集 ワンランク上の泌尿器科エマージェンシー
腎動静脈瘻
Renal arteriovenous fistula
宮地 禎幸
1
Yoshiyuki Miyaji
1
1川崎医科大学泌尿器科
キーワード:
腎動静脈瘻
,
仮性動脈瘤
,
TAE
Keyword:
腎動静脈瘻
,
仮性動脈瘤
,
TAE
pp.33-37
発行日 2011年1月20日
Published Date 2011/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102186
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要旨 腎動静脈瘻(腎AVF)は,比較的稀な疾患とされていたが,腎温存手術の適応が拡がる中,発生頻度の増加が予想される。腎AVFは先天性と後天性に分けられる。先天性の腎AVFは20~40歳台の女性が多く,肉眼的血尿,膀胱タンポナーデ,側腹部痛などの尿路症状を呈するものが多いが,後天性のものは腎生検,腎部分切除術,腎外傷などで生じた仮性動脈瘤が原因となるものが多く,うっ血性心不全などの循環器症状を呈するものが多い。現在はMDCTで低侵襲に診断できるようになり,治療は腎機能温存,低侵襲性という点で経カテーテル的動脈塞栓術(TAE)が中心となっている。IVRの進歩により,瘻孔の大きな症例に対しても安全にTAEが施行できるようになっている。
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