Japanese
English
臨床報告
両側性孤立性内腸骨動脈瘤の1治験例
A case of bilateral isolated internal iliac artery aneurysm
浦口 憲一郎
1
,
中山 陽城
1
,
名嘉 真透
1
,
原口 周一
1
,
今村 明
1
,
大庭 聡
1
,
山名 一有
1
,
古賀 道弘
1
,
吉田 晃治
2
,
野中 道泰
2
,
才津 秀樹
2
Kenichiro URAGUCHI
1
1久留米大学医学部第2外科
2国立久留米病院
pp.1593-1596
発行日 1986年10月20日
Published Date 1986/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209564
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
腹部大動脈瘤に連続性,あるいは不連続性に波及する腸骨動脈瘤はしばしば遭遇するが,孤立性腸骨動脈瘤は比較的稀な疾患である.このうち,内腸骨動脈瘤の報告はきわめて少なく,本邦においては金子ら1)の報告以来,10症例が報告されているのみである.また内腸骨動脈瘤は骨盤腔内にあるため,総腸骨動脈瘤あるいは外腸骨動脈瘤とは異なつた臨床的意義を有する.最近われわれは他科にて手術不能の後腹膜悪性腫瘍と診断され,S状結腸へ破裂穿孔した両側性孤立性内腸骨動脈瘤の1治験例を経験したので,本邦報告例を加えて報告する.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.