Japanese
English
臨床報告
Exulceratio simplex(Dieulafoy)の治験例
A case of Exulceratio simplex (Dieulafoy) with massive hematoemesis
久永 倫聖
1
,
菊川 政男
1
,
越智 祥隆
1
,
深井 泰俊
2
,
榎木 登
3
Michiyoshi HISANAGA
1
1榛原町立病院外科
2奈良県立医科大学第一外科
3奈良県立医科大学第一病理
pp.1597-1601
発行日 1986年10月20日
Published Date 1986/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209565
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はじめに
急性大量吐血を来たす疾患には出血性胃十二指腸潰瘍,食道静脈瘤破裂あるいはMallory-Weiss症候群などがあるが,これ以外にも稀ではあるがExulceratio simplex(以下Esと略す)の存在が指摘される.本疾患は突然の大量吐血として発症し緊急手術を行うことが多く術前診断が困難であり,確定診断は術後の組織学的検索に待たねばならないことが多い.今回著者らは大量の吐血を来たし緊急手術を施行し,Esと診断された1症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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