Japanese
English
臨床報告
馬蹄腎を伴つた腹部大動脈瘤の1手術治験例
A case report of abdominal aortic aneurysm associated with horseshoe kidney
浦口 憲一郎
1
,
中山 陽城
1
,
原口 周一
1
,
広瀬 直樹
1
,
渕上 量三
1
,
名嘉 真透
1
,
古賀 道弘
1
Ken-ichiro URAGUCHI
1
1久留米大学医学部第2外科
pp.705-708
発行日 1985年5月20日
Published Date 1985/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209019
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はじめに
馬蹄腎を伴つた腹部大動脈瘤の手術例は,欧米においても1979年までに45例の報告を見るにすぎず,本邦においてはほとんど報告が見られない.馬蹄腎を伴う場合の手術は腎動脈のanomalyおよび動脈瘤への到達法が問題になると思われるが,われわれは大動脈瘤を左腎後面すなわち側方で切開し,動脈瘤壁と共に左腎を側方より反転させ,Aorto-iliac bifurcation graftを施行した1症例を経験したので若干の考察を加えて報告する.
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