原典を繙く・17
そけいヘルニアの治療について(その3)—エドゥワルト・パッシーニ(王立パドゥワ大学 臨床外科教授)
山内 英生
1
1国立仙台病院外科
pp.1301-1304
発行日 1986年8月20日
Published Date 1986/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209510
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訳者:「ここでは262回のヘルニア症例の記載がなされている.これらはいずれも,氏名,年齢,出身地,手術日,ヘルニアの種類,大きさ,状況(左右の別,還納性か非還納性,嵌頓性か非嵌頓性),治癒に要した期間,死因,再発について1例ごとに記載されており,22頁にも及ぶがここでは個々の内容は省略した.」
この統計には,私の手がけた262回のそけいヘルニアの手術が示され,このうち,251が非嵌頓性,11が嵌頓性であつた.前者の251回の手術は根治を目的として施行されたもので,216例の患者においてなされている.このうち,206例が男性,10例が女性であつた.手術患者の最年少者は13カ月で最年長者は69歳であつた.ヘルニアは115例が右側,66例が左側,両側38例,計216例であつた.
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