特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅰ.術前・術後管理における薬物療法の実際
膵癌手術
永川 宅和
1
,
小西 一朗
1
1金沢大学医学部第2外科
pp.706-707
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209345
- 有料閲覧
- 文献概要
膵癌に対する根治手術としては,膵頭十二指腸切除術(P.D.)と膵全摘術(T.P.)があり,それぞれ門脈合併切除を伴う場合と伴わない場合がある.さらに,郭清の程度により標準郭清術と拡大郭清術に分けられる.教室では,膵癌の外科的治療成績向上のため1973年末以来,拡大郭清の方針をとり,5年以上生存例も数例みられるようになつた.本稿では,以下,膵頭部癌における門脈合併切除を伴う拡大郭清P.D.に対する術前術後の管理を含めた薬物療法について述べる.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.