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特集 膵臓の外科—up to date
膵癌手術のリンパ節郭清
Lymph nodes dissection in operation for pancreatic carcinoma
永川 宅和
1,2
Takuwa NAGAKAWA
1,2
1金沢大学医学部第2外科
2金沢大学医療技術短大部
pp.53-60
発行日 1989年1月20日
Published Date 1989/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210259
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著者は,1973年末以降膵癌に対し手術郭清範囲を次第に拡大し,1977年にはtranslateral retroperitoneal approach(TRA)による広範囲拡大郭清膵切除術を開発して,切除率はもとより予後の向上を目指し努力してきた.この結果,ようやく3年以上生存例が8例得られ,膵頭部癌での肉眼的治癒切除の5年生存率が耐術例で36.5%となった.これら術式の変遷はいまなお続いている.また,リンパ節転移とは別に膵頭神経叢内の神経周囲浸潤が多くみられていることは別に注意すべきである.組織学的非切除症例をなくすために,現在では下大静脈合併切除を試みているが,今後はさらにsma,肝動脈,大動脈などの合併切除を安全に施行できる術式の開発が必要である.
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