Japanese
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PTCD—私たちの工夫
PTCD施行時の安全対策—2方向式X線テレビを利用したPTCDを中心に
Safety method of percutaneous transhepatic cholangeal drainage
永川 宅和
1
,
滝 邦知
1
,
小西 一朗
1
,
宮崎 逸夫
1
Takukazu NAGAKAWA
1
1金沢大学医学部第2外科
pp.1419-1423
発行日 1980年10月20日
Published Date 1980/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207530
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はじめに
PTCDは,非観血的で,しかも侵襲の少ない優れた胆汁誘導法であるが,その適応や管理をあやまると思わぬ合併症を招いたり,良好な減黄効果が得られず,他の誘導法ならば救い得たかも知れないような症例を失うことになる.また,PTCDの手技・方法についても施設による違いがかなりみられ,多くの努力や工夫がなされているにかかわらず,その安全性,確実性の点で未だ完全なものとはいえない.
私どもの教室では,過去8年間に400例余りのPTCと200例近くの症例にPTCDを経験してきたが,とくにPTCD施行後の合併症は軽いものを含めると少なからずみられ,その原因として刺入に際しての技術的なミスや管理上のミスが目立つた1).
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