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特集 肝硬変合併患者の手術と管理
肝硬変合併患者の評価と術前管理
Preoperative evaluation and care for cirrhotic patients
兼松 隆之
1
,
古川 次男
1
,
杉町 圭蔵
1
Takashi KANEMATSU
1
,
Tsugio FURUKAWA
1
,
Keizo SUGIMACHI
1
1九州大学医学部第2外科
pp.1483-1486
発行日 1985年11月20日
Published Date 1985/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209167
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肝硬変合併患者の術前評価は,一般肝機能検査と共に,特にICG R15を重視している.その適応限界は,(1)肝葉切除ICG 20%以下,(2)小範囲肝切除ICG 35%程度まで施行可,(3)肝切除以外のmajor surgeryは,ICG 35%が限界.高度肝障害例では,肝循環測定により適応を決定する場合もある.肺機能は,closing volume/vital ca—pacity 30%以下,functional residual capacity-closing capacityで負の値をとるものでは,術後肺合併症を来しやすいので,術前後にかけて厳重な呼吸管理を要する.肝硬変合併患者は低栄養状態にあることが多く,その評価法と改善のための手段の確立が望まれる.
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