今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー
疾患特異的な栄養療法
肝硬変症患者
正木 尚彦
1
1国立国際医療センター消化器科
pp.295-298
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909234
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●肝不全患者の血漿中では芳香族アミノ酸(Phe,Tyr)が増加するのに対し,分岐鎖アミノ酸(Val,Leu,Ileu)は相対的に低下している.
●肝硬変患者では体構成蛋白の異化亢進により負の窒素平衡にあるため,栄養療法を早期から開始する必要がある.
●分岐鎖アミノ酸は四肢筋肉が主な代謝臓器であるため,その補充療法は合理的である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.