消化器癌併存症-周術期の対処法
肝硬変合併患者に対する周術期管理
石崎 陽一
1
,
川崎 誠治
1順天堂大学 肝胆膵外科
キーワード:
肝硬変
,
肝性脳症
,
血液凝固異常
,
抗細菌剤
,
術後管理
,
消化管出血
,
消化器腫瘍
,
術前診断
,
低タンパク血症
,
腹水症
,
輸液療法
,
出血-術後
,
耐糖能障害
,
周術期管理
,
栄養管理
Keyword:
Ascites
,
Anti-Bacterial Agents
,
Blood Coagulation Disorders
,
Digestive System Neoplasms
,
Hepatic Encephalopathy
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Hypoproteinemia
,
Liver Cirrhosis
,
Postoperative Care
,
Glucose Intolerance
,
Postoperative Hemorrhage
,
Perioperative Care
,
Nutrition Therapy
pp.1039-1043
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012337940
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肝障害度分類[特にindocyanine green(ICG)test]、Child-Pugh score、model for end-stage liver disease(MELD)scoreなどの指標を用いて手術のリスクを予想し手術適応を決定する。術前は栄養管理、腹水コントロール、低アルブミン血症の是正、肝性脳症の予防を行う。肝硬変合併患者の術後は水・ナトリウムが過剰となり胸腹水・浮腫などの水分貯留傾向が認められるため、輸液、電解質の管理が重要である。出納表を作成し、一定時間内に投与した輸液量・電解質量と、体外に排出された水分量・電解質量を計算し、イン・アウトバランスを常に把握しておくことが重要である。
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