Japanese
English
特集 神経温存胃切除術
神経温存噴門側胃切除術
Nerve preserving proximal gastrectomy
松木 伸夫
1
,
小林 弘信
1
,
江嵐 充治
1
,
伊井 徹
1
,
岩田 啓子
1
,
中村 慶史
1
,
古河 浩之
1
,
尾島 英介
1
Matsuki Nobuo
1
1富士労災病院外科
キーワード:
神経温存
,
噴門側胃切除
,
逆流性食道炎
,
胃癌
,
食道胃吻合
Keyword:
神経温存
,
噴門側胃切除
,
逆流性食道炎
,
胃癌
,
食道胃吻合
pp.1325-1331
発行日 2003年10月20日
Published Date 2003/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101524
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噴門側胃切除術後に高率に発生する逆流性食道炎の原因として,胃切除時,残胃および幽門輪に分布する神経が切離されることによる残胃の運動機能の低下および幽門輪の機能不全が深く関与していると考え,迷走神経の前幹から分岐する肝枝および幽門枝を温存する神経温存噴門側胃切除術を考案し,1987年から20例に行ってきた.対象はU領域に限局し,漿膜浸潤を全く認めない症例とした.術後1年目に逆流性食道炎の有無を,症状,バリウムの逆流,内視鏡および24時間pHモニターにより検討したが,ほぼ全例に逆流性食道炎を防止しえたので報告した.
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