原典を繙く・9
Oddi括約筋(その2)—D'une disposition a sphincter spéciale de l'ouverture du canal cholédoque
石川 功
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1社会保険群馬中央総合病院外科
pp.1077-1078
発行日 1985年8月20日
Published Date 1985/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209083
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B.縦断面すなわち腸の軸に平行な切断面
縦断切片によつて,既述の総胆管腔の両極部にある縦走筋線維束の存在が明白に証明されたばかりでなく,その構造もさらに十分に確認することができた.
著者が観察したすべての動物において,すでに述べたようなイヌおよびヒツジにおいて特異的であつたと同様の構造が認められた訳ではない.しかし,すべての動物において,多寡の差はあつても,総胆管周囲の輪状線維層の存在は認められた.著者は,さらに,研究対象をヒト,ウシ,ブタ,ネコおよびウマにまで広げたが,常に,前述のイヌおよびヒツジにおいて典型的で特異的と称した構造に極めて類似した構造を確認することができた.
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