原典を繙く・10
「Oddi括約筋」原著の翻訳を終えて
石川 功
1
1社会保険群馬中央総合病院外科
pp.1262-1264
発行日 1985年9月20日
Published Date 1985/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209130
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はじめに
本誌8,9月号の2回にわたつて,Oddi括約筋の原著1)の全訳を試みたが,終りに,この翻訳に対する細かな私見とOddi括約筋に関する研究の歴史的背景などについて若干の考察を加えてみたい.
その前に,8月号本欄の序文で,Ruggero Oddiの経歴や業績に関して十分な資料が得られなかつた旨をお断りしたところ,さつそく,読者の方々から,この件について弘前大学第2外科小野慶一教授が,最近,Oddiの生誕地を訪れ,熱心な調査をされた報告があるとの御教示を頂戴した.とくに,青森労災病院の藤田盂先生には,八戸医師会での小野教授の講演抄録2)のコピーも添附していただきました.そこで,小野教授に直接電話で伺い,"オッジ生誕120年を記念して"3)という御報告を入手させていただきました.ここに,紙面を借りて,訳者の浅学をお詑びするとともに,読者諸氏の御厚情ある御教示に深く謝意を表させていただきます.
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