原典を繙く・13
Mirizzi症候群(その3)—Diagnostic Des Obstructions Incomplètes Non Calculeuses Du cholédoque. Leur traitement par la cystico-duodénostomie
石川 功
1
1社会保険群馬中央総合病院外科
pp.449-452
発行日 1986年4月20日
Published Date 1986/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209292
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症例Ⅳ—胆管狭窄性膵炎,R. P...,30歳女性.18歳時にチフス.満期妊娠3回と妊娠1ヵ月半の流産1回.
現病歴:患者は,11年来,時には1年におよぶ間隔で起こる背部および肩への放散痛と黄疸を伴う心窩部痛発作に悩まされていた.5力月前より,右腸骨窩および右大腿の疼痛を覚えるようになり,最近では発作が頻発するようになつた.この患者は肥満した女性である.膵・胆道領域には圧痛がみられ,Murphy徴候陽性(深吸気時に肝下部にみられる圧痛で胆嚢炎の徴候:訳者註).右腸骨窩部にも圧痛を認める.胆嚢はX線的に造影されない.
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