Japanese
English
臨床報告
閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞の2手術治験例
Two cases of small bowel obstruction caused by a strangulated obturator hernia
椎名 巌造
1
,
高橋 里美
1
,
磯田 昇
1
,
大森 典夫
1
,
安部 裕之
1
,
高橋 浩一
1
Genzo SHIINA
1
1長井市立総合病院外科
pp.827-829
発行日 1985年6月20日
Published Date 1985/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209046
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はじめに
骨盤は各種の筋層,筋膜により被覆されているが,恥骨,坐骨,寛骨により囲まれ骨盤腔の前方に位置している閉鎖孔より脱出するヘルニアを閉鎖孔ヘルニアと呼んでいる.本疾患は,1724年のPierre Arnaud de Ronsilの報告1)以来,現在までに500例2)を越え,本邦でも,1926年の川瀬の報告3)以来,田中らの統計4)によると,1981年までに136例報告されている.最近,われわれは,閉鎖孔ヘルニア嵌頓による腸閉塞の2手術治験例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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