Japanese
English
臨床報告
いわゆる頸部食道憩室(非Zenker)の1例
A case of cervical esophageal diverticulum (non-Zenker)
吉田 隆行
1
,
田中 承男
1
,
佐藤 伸一
1
,
神吉 豊
1
,
栗岡 英明
1
,
岡 隆宏
1
Takayuki YOSHIDA
1
1京都府立医科大学第2外科
pp.823-825
発行日 1985年6月20日
Published Date 1985/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209045
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はじめに
上部消化管造影の発達,普及により,最近では食道憩室はそれほどまれな疾患ではなくなつた1-3).頸部食道に発生する憩室ではLannier-Hackermann's spaceに生じる,いわゆる"Zenker憩室"が多く,頸部食道の他の部位に発生することはまれで,本邦では10数例の報告があるに過ぎない.最近,第Ⅰ〜第Ⅱ胸椎の高さで,左前側壁に発生した頸部食道憩室を経験したので報告すると共に,主として上部食道憩室について考察を加える.
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