Japanese
English
臨床研究
機械的小腸イレウスに対する腹腔鏡の意義
Clinical evaluation of laparoscopy for mechanical small intestinal obstruction
中川 隆雄
1
,
中島 清隆
1
,
久米川 和子
1
,
小野田 万丈
1
,
鈴木 忠
2
,
倉光 秀麿
2
,
織畑 秀夫
2
Takao NAKAGAWA
1
1伊勢崎総合保健センター外科
2東京女子医科大学第2外科
pp.1599-1604
発行日 1984年11月20日
Published Date 1984/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208867
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はじめに
機械的イレウスを診断するうえで,最も重要で緊急を要する点は,単純性イレウスと絞扼性イレウスを鑑別することにあるが,発症初期には鑑別困難な場合が稀ではない.
われわれは,最近,針状腹腔鏡が開発されたのに着目し,1982年1月より,イレウスを含めた急性腹症に腹腔鏡を施行してきた.その結果,特に機械的小腸イレウスにおいては,単純性イレウスと絞扼性イレウスの鑑別,および手術適応の有無を迅速に判断するうえで極めて有用な診断法と考えられたので,腹腔鏡の手技,得られる情報,および機械的小腸イレウスに対する腹腔鏡の意義等について述べてみたい.
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