Japanese
English
境界領域
前頭洞・篩骨洞・脳内異物の8例
Eight cases of foreign body in the frontal, ethmoidsinuses and cerebral parenchyma
吉村 陽子
1
,
中島 龍夫
1
,
上 敏明
1
,
加藤 一
1
,
中西 雄二
1
,
米田 敬
1
,
佐野 公俊
2
Yōko YOSHIMURA
1
1藤田学園保健衛生大学形成外科
2藤田学園保健衛生大学脳神経外科
pp.1605-1610
発行日 1984年11月20日
Published Date 1984/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208868
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はじめに
交通事故の多発により,いわゆるフロントグラス損傷を取り扱う機会は多い.救急処置として,顔面の創の縫合に先立ち,多数のガラス片や土砂などの異物を取り除かねばならないこともしばしばである1).しかし,初期治療においては,前頭洞・篩骨洞・眼窩・脳内などの深部にある異物は見すごされやすい.われわれは,これらの部位の異物が初期治療の際気付かれず,後日その存在に気付いて手術を行つた症例を8例経験したので,診断・治療上の留意点などに若干の考察を加え報告する.
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