グラフ
乳癌における胸骨旁リンパ節転移の診断—ラジオコロイドによる
山本 泰久
1
,
藤井 康宏
1
,
中川 潤
1
,
松尾 慎一郎
1
1岡山大学医学部第一外科学教室
pp.295-298
発行日 1970年3月20日
Published Date 1970/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205048
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乳癌におけるリンパ流,リンパ節転移についてはHandley, Turner-Warwickらによつて研究され,最近ではSchenckによつてparasternal scintigramによる診断法の報告がみられている.胸骨旁転移の診断は内胸動脈や静脈撮影など,間接的方法では,そのリンパ節が非常に小さいため正確を期しがたく困難である.上腕より行なうリンパ管造影法では腋窩,鎖骨下リンパ節など比較的正確に診断しうるが,胸骨勇の診断を下すことはできない。私達は,Schenckの方法をmodifyしたparasternal scintigramを行なつたが,胸骨勇のみならず鎖骨上や鎖骨下リンパ節の像も得ることができた.
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