Japanese
English
臨床研究
超音波による胸骨旁リンパ節転移の描出
Detection of parasternal lymph nodes metastasis by ultrasound
霞 富士雄
1
,
渡辺 進
1
,
深見 敦夫
1
,
梶谷 鐶
1
,
佐久間 浩
2
,
藤井 祐次
2
,
長崎 厚子
2
,
菊田 和子
2
,
坂井 美栄子
2
Fujio KASUMI
1
1癌研究会癌研究所付属病院外科
2癌研究会癌研究所付属病院中検
pp.1757-1763
発行日 1984年12月20日
Published Date 1984/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208892
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はじめに
胸骨旁リンパ節の検査としては,血管造影,シンチグラフィー1-3),CT等4)があるが,これらが一般化しない理由はひとえに診断能の低さにある.超音波による検査は電子スキャン法の出現以前から行われていたが,分解能の悪さと肋骨による音響陰影に禍されて臨床家の注目を引かなかつた.しかし従来のメカニカルスキャン法に電子スキャン法が加わり,装置が改良され,特に高振動数の探触子が開発されるにおよんで,胸骨旁リンパ節の描出が可能となつてきた.著者は1984年9月までに,139例の検査を行い,そのうち33例に組織学的検査を施行しえたが,診断成績は良好と言えないまでも,症例によつてはリンパ節転移が明確に診断される場合があつて,手術をはじめとする治療方針の決定に役立つ事が判明したので,著者の方法,成績を中心に述べる.
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