Japanese
English
臨床研究
妊娠期・授乳期乳癌の特徴
Breast cancer associated with pregnancy and lactation
沢野 彰
1
,
木村 道夫
1
,
秋元 実
1
,
植木 浜一
1
,
葛西 森夫
1
,
阿部 力哉
2
Akira SAWANO
1
1東北大学医学部第2外科
2福島県立医科大学第2外科
pp.1311-1315
発行日 1986年8月20日
Published Date 1986/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209513
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はじめに
妊娠期・授乳期に乳癌を認めることは,比較的稀である.以前は妊娠に合併した乳癌の予後は,一般の乳癌に比べて著しく不良であるとする意見が多かつた.しかし最近では,腫瘤が大きく腋窩リンパ節転移陽性例が多い傾向はあるが,病期を合わせて比較すると,その予後にあまり違いはないと考えられている1).また妊娠期・授乳期乳癌の診断は極めて難しく,その治療に関しても一定の見解は得られていない,最近当教室では妊娠期3例,授乳期2例の乳癌を経験した.その診断と治療の経過を報告し,あわせてhormone receptorとDNA—histogramの結果から妊娠期・授乳期乳癌の特徴について検討した.
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