カラーグラフ 臨床外科病理シリーズ・19
胆道系チフス菌保菌者と胆嚢癌
松峯 敬夫
1
,
福留 厚
1
,
今川 八束
2
,
村田 三紗子
2
,
青木 幹雄
3
,
瀬戸 輝一
4
1東京都立墨東病院外科
2東京都立墨東病院感染症科
3東京都立墨東病院病理
4帝京大学医学部病理
pp.1224-1225
発行日 1984年9月20日
Published Date 1984/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208798
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腸チフス・パラチフス永続排菌者の大部分は,胆道,殊に胆嚢内に排菌巣(おおむね結石)を有する胆道系保菌者といわれている.
これら保菌者と胆嚢癌を関連づけるものとして,従来から癌の併存を示し磯つかの報告があり1,2),また当施設においても,たまたま除菌のため胆摘術を行つた32例(腸チフス20例,パラチフスA3例,パラチフスB9例)中3例,9.4%に癌が見出されているが(表),このような事実は,一般にはあまり知られていない.
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