カラーグラフ 胆道疾患の外科病理・5
胆嚢粘膜の化生
松峯 敬夫
1
,
広田 英夫
1
,
福留 厚
1
,
嘉和知 靖之
1
,
青木 幹雄
2
,
瀬戸 輝一
3
1東京都立墨東病院外科
2東京都立墨東病院病理
3帝京大学医学部病理
pp.1627-1629
発行日 1985年12月20日
Published Date 1985/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209192
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化生のtype
胆嚢にみられる化生のパターンは,基本的に胃の化生組織と異なるわけではなく,おおむね粘液腺化生(偽幽門腺化生,偽Brunner腺化生)と腸上皮化生の2種のtypeに大別される(表).1-3)これらの化生上皮は,同一部位に隣接して分布し易く,十二指腸粘膜に似た化生巣(十二指腸化,duodenalization)として見出されることが多い(図1,2).
このほか,わずかながら胃型上皮や扁平上皮巣が見出されることもあるが,いずれもごく稀な変化に過ぎない.また文献上,胃底腺化生,膵化生といった報告もあるが,迷入とする意見も多く,一般に化生として受け入れられているわけではない.
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