Japanese
English
臨床報告
術後夜間喘息様咳嗽発作の消失をみた胃食道逆流現象(GER)の1例
A case report of gastroesophageal reflux with nocturnal asthmatic cough improved postoperatively
中村 哲郎
1
,
岡田 正
1
,
根津 理一郎
1
,
窪田 昭男
1
,
福沢 正洋
1
,
鎌田 振吉
1
,
高木 洋治
1
,
原田 徳蔵
2
Tetsuro NAKAMURA
1
1大阪大学医学部小児外科
2大阪大学医学部小児科
pp.1047-1050
発行日 1984年7月20日
Published Date 1984/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208772
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はじめに
近年,胃食道逆流現象(Gastroesophageal reflux.以下GERと略す.)において嘔吐やregurgitationによるesophagitisやstrictureのみならずaspirationによる肺炎,気管支炎,喘息などの呼吸器合併症が起こりうる事が注目され,特に小児領域では再発性肺炎,喘息,成長障害,Sudden Infant Death Syndromeなどの原因としてGERの報告がなされている.今回我々は夜間の喘息様咳嗽発作を主訴として来院した5歳男児にGERを疑いNissenのFundoplicationにより術後早期より劇的に症状の改善をみた症例を経験したので報告する.
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