特集 「咳嗽」と「喀痰」を診る
Ⅱ.咳嗽・喀痰を来す主な疾患
胃食道逆流症に伴う慢性咳嗽の診断と治療
新実 彰男
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科呼吸器・免疫アレルギー内科学
pp.426-433
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200164
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Point
・GERDによる慢性咳嗽の頻度は本邦でも増加しており,咳喘息に次ぐ主要原因疾患となっている.
・逆流が咳を惹起するだけでなく,他疾患による咳が逆流を惹起し,それがさらに咳を惹起するという悪循環を形成するため,慢性咳嗽の他の原因疾患との合併例が多い.
・食道症状が乏しい場合もあり,朝起床直後や食後の咳の悪化などから疑い,治療は危険因子の回避とプロトンポンプ阻害薬に,消化管運動機能改善薬を適宜追加する.
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