救急診療
小児の咳嗽発作
大谷 敏夫
1
1広大小児科
pp.248-249
発行日 1969年3月10日
Published Date 1969/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202569
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咳嗽の概念・個体差・原因
咳嗽というのは咽頭,気管,気管支などの気道粘膜に炎症があって,分泌物が生じた場合や,気管内に異物が入った場合などにこれを喀出する表めに会厭,肺,横隔膜,胸郭,腹筋などが協同して行なう不随意的,かつ反射的に起こる呼出運動である.
この咳が2つ3つ散発的に出るようなものはここでは省略し,一般に,ときどき集中的にあるしは突然爆発的に次々に連続して起こり,これがおさまるとあとしばらくはぜんぜん認められない時期をおいて,また,同様の強いけいれん性の咳嗽が連続して起こってくるという状態をくり返すようなものを咳嗽発作とよんでいる.
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