Japanese
English
臨床報告
急性腹膜炎症状を呈したS状結腸癌による非穿孔性のobstructive colitisの1例
A case of non-perforated obstructive colitis, following sigmoid carcinoma with the complication of acute peritonitis
原 一郎
1
,
平井 真実
1
,
土屋 喜哉
1
,
天野 純治
1
,
松林 冨士男
1
Ichiro HARA
1
1日本医科大学附属第2病院外科
pp.1043-1046
発行日 1984年7月20日
Published Date 1984/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208771
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はじめに
大腸閉塞性病変の口側腸管に時として潰瘍性病変を合併することがあり,obstructive colitisと呼ばれている.本症は本邦ではまれな疾患とされていたが,近年報告例が増加しつつある.我々は大腸穿孔による急性腹膜炎の術前診断で開腹したところ,穿孔は認められずS状結腸癌により惹起されたobstructive colitisであつた症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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