連載 治らない咳,どう診る・どう処方する?・10
胃食道逆流症(GERD)の咳嗽・喀痰
中島 啓
1
1亀田総合病院呼吸器内科
pp.2058-2061
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228571
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ポイント
・咳嗽を認める患者で,胸やけ,呑酸などの症状,咽喉頭異常感,食事中・体動・就寝時の咳嗽増悪などを認めたら,GERDを疑いプロトポンプ阻害薬(PPI)を処方する.GERDの危険因子を避けるように生活指導も行う.
・PPI単剤の治療に抵抗性の場合は,カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)への変更,消化管運動機能改善薬の併用を考慮する.
・それでも改善が乏しければ,喘息・咳喘息,アトピー咳嗽,COPDなど他疾患の併存を評価する.
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