Japanese
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臨床研究
腺腫様甲状腺腫322例の臨床的検討
Multinodular adenomatous goiter:A review of 322 patients
宝道 勝
1
,
野口 志郎
1
,
村上 信夫
1
,
木村 茂
2
,
中山 巌
3
Masaru HOUDO
1
1野口病院
2愛媛大学医学部第2外科
3大分医科大学病理学教室
pp.93-97
発行日 1984年1月20日
Published Date 1984/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208535
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はじめに
腺腫様甲状腺腫は北欧では甲状腺機能亢進症の約50%位を占めているといわれるが,日本では本症による甲状腺機能亢進症は少ないと考えられている.また本症自体も少ないといわれていたが,この疾患に対する認識が高くなるにつれて腺腫様甲状腺腫の結節性甲状腺腫に占める割合が高くなつてきた.それにつれて腺腫と癌との鑑別診断及び治療上の問題がでてきて検討が行われてきた.しかし腺腫様甲状腺腫についての病理学的な報告は多いが,臨床的特徴についての報告は少ない.そこでわれわれは,腺腫様甲状腺腫のわが国での臨床像を求めその診断と治療の方向を探る目的で,臨床的検討を行い文献的考察を加えて報告する.
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