Japanese
English
臨床報告
妊娠期発症し術後組織学的検索で癌と診断された先天性胆道拡張症の1例
A case of congenital biliary dilatation with carcinoma in pregnancy
島野 吉裕
1
,
四宮 洋一
1
,
深井 泰俊
2
,
堀田 敦夫
2
,
菊川 政男
2
,
吉川 高志
2
,
桜井 隆久
2
Yoshihiro SHIMANO
1
1天理市立病院
2奈良県立医科大学第1外科
pp.145-149
発行日 1983年1月20日
Published Date 1983/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208229
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はじめに
先天性胆道拡張症は稀な疾患ではないが妊娠期に発症する先天性胆道拡張症は比較的稀であり,さらに癌化を伴つた場合は極めて稀な症例と言えよう.最近著者らは妊娠36週目頃に腹痛,発熱並びに黄疸を主訴として発症した先天性胆道拡張症に対して出産後PTC Drain-ageを行い黄疸軽減後のう胞摘出術を施行した.しかし摘出標本の組織学的診断が乳頭状腺癌であつた21歳の症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
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