Japanese
English
臨床報告
同時性食道多発癌の1例
Double primary cancer of the esophagus:a case report
須田 誠
1
,
西平 哲郎
1
,
栗谷 義樹
1
,
北村 道彦
1
,
蔵本 純一
1
,
葛西 森夫
1
Makoto SUDA
1
1東北大学医学部第2外科
pp.151-153
発行日 1983年1月20日
Published Date 1983/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208230
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はじめに
食道多発癌は,術前の詳細な内視鏡検査や術後の標本の検索により,時折遭遇する疾患である.しかし,その大部分の症例は主病巣と副病巣との距離が5cm以内にとどまるものであり,かつ主病巣に比べて副病巣が小さく,粘膜内にとどまるものである.
最近,われわれは,CeとImの両者に同時に進行癌を有し,両病巣間の距離が13cmと離れており,組織学的にも,一方は高分化型扁平上皮癌,他方は腺表皮癌を示した興味ある食道多発癌を経験したので報告する.
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