Japanese
English
臨床報告
先天性胆道拡張症2例の経験—膵管胆道合流異常を中心に
Congenital dilatation of the biliary duct:Report of two cases
中島 祥介
1
,
中野 博重
1
,
仲川 恵三
1
,
瀬川 雅数
1
,
深井 泰俊
1
,
白鳥 常男
1
,
今川 敦史
2
,
八倉 万之助
2
Yoshiyuki NAKAJIMA
1
1奈良県立医科大学第1外科
2桜井済生会中和病院外科
pp.855-859
発行日 1981年5月20日
Published Date 1981/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207720
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はじめに
先天性胆道拡張症の成因には,古くから四柳説1)をはじめとして種々の説があるが,1969年,Babbit2)により膵管胆道合流異常が本症の発生に重要な意義を持つことが示されて以来,本邦においても古味3)らにより,膵管胆道系の合流異常について詳細な検討がなされており,最近では本症の100%に膵管胆道合流異常を認めるとの報告もみられる4).
最近,著者らは膵管胆道合流異常を示す例と合流異常を認めない興味ある例との2例の先天性胆道拡張症を経験したので,膵管胆道合流異常を中心に若干の文献的考察を加えて報告する.
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