Japanese
English
臨床報告
胃のLeiomyoblastomaの1治験例と本邦における96例の文献的考察
A case report of gastric leiomyoblastoma and review of 96 cases in Japan
江崎 友通
1
,
中谷 勝紀
1
,
宮城 信行
1
,
白鳥 常男
1
,
高橋 精一
2
,
丸山 博司
2
,
小西 陽一
2
Tomomichi EZAKI
1
1奈良県立医科大学第1外科
2奈良県立医科大学附属がんセンター腫瘍病理
pp.1713-1718
発行日 1982年11月20日
Published Date 1982/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208181
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はじめに
1960年Martinら1)は組織学的にbizarreな特徴を示す胃の平滑筋腫を‘tumeurs myoïdes’として6例を報告し,さらに1962年Stout2)は同様の組織像を呈する69例の腫瘍を総括してLeiomyoblastoma(Bizarre Leiomyoblastoma)と名付けることを提唱した.本邦では1964年に吉田3)が報告し,その後1965年に久保ら4)が3例の本腫瘍について詳細に報告して以来,現在まで90数例の報告がおこなわれ,比較的まれな疾患とされている.
今回著者らは,胃前庭部小彎の粘膜下腫瘍として腫瘍摘出術を行い,術後組織学的にLeiomyoblastomaと診断した1症例を経験したので本邦における本症例96例の文献的考察も加えて報告する.
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