Q & A外科医のための統計学・5
平均値の差の検定—対応のある場合
草間 悟
1
,
杉田 暉道
2
1昭和大学医学部附属豊洲病院
2横浜市立大学医学部公衆衛生学教室
pp.961-967
発行日 1982年6月20日
Published Date 1982/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208061
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□対応のある場合とはどういうことか
草間 今回は対応のある場合の平均値の差の検定について勉強したいと思います.杉田先生,実例でこれを説明していただけませんでしようか.
杉田 わかりました.まず対応のある場合とはどういうことか説明しましよう.この方法をpaired t-testともいいます.すなわち,同一の人についてある処置を行い,その前後の血液中のある測定値を比較するとか,現在のある測定値とそれから半年後の測定値とを比較する場合があります.そしてこのような対象者を何人か集めた2つのグループ間には関連があるので,これを対応がある場合といいます.
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