Q & A外科医のための統計学・4
平均値の差の検定—対応のない場合
草間 悟
1
,
杉田 暉道
2
1昭和大学医学部附属豊洲病院
2横浜市立大学医学部公衆衛生学教室
pp.549-556
発行日 1982年4月20日
Published Date 1982/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207940
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
□あるデータを代表する値のいろいろ
草間 条件を一定にして実験あるいは調査を行つても,得られる結果は一例ごとに異なつており,なかなか一定の値になり難いことはよく経験することです.このような場合平均値を計算してある条件下の値を代表させることは日常よく行われております.
このような一群のデータを代表とする値として平均値のほかに中央値,最頻値(流行値,並数,モードなどともいわれる)などがあります.また平均値のなかには,もつとも頻繁に用いられる算術平均のほか幾何平均(対数平均ともいわれる),調和平均,加重平均などがあります.先ずこれらの値の意味,統計学上の意義などをお話しいただきたいと思います.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.