特集 外科外来マニュアル
私の治療
胸部
自然気胸
真栄城 優夫
1
1沖繩県立中部病院外科
pp.712-713
発行日 1982年5月20日
Published Date 1982/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207997
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□概説
自然気胸は,20〜40歳台の背の高い男性の肺尖部Blebの破裂によることが最も多い.老人では,肺気腫性肺嚢胞によるものもみられる.その他,結核,腫瘍,ブドウ球菌,緑膿菌,Klebsiellaなどによる肺炎,サルコイドーシス,Histiocy—tosis Xなどの間質性肺炎などの原因で生ずることもある.稀には,若い女性の月経周期に一致して生じ,その半数では,子宮内膜症がみられている.通常のBlebの破裂では,再発が,同側肺に30〜50%が2年以内に起こり,2回目の再発は,さらに増加して50〜80%と言われている.
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